会社の PR やブランディングを考えた時、テレビ番組で取り上げられることは非常にインパクトがあり効果が高いものがあります。
この記事では、テレビに取り上げてもらう方法をご紹介しますね。
テレビに取り上げられるメリットとは
会社で扱う商品やサービス、また、運営する店舗などが、テレビの人気情報番組に取り上げられると、多くの場合、一気に販売数や来店数が増えます。この効果を広告費に換算するといくらぐらいになると思いますか?おそらく数千万円規模にはなるのではないかと思います。
また、テレビ番組に取り上げられると、違う局のテレビ番組にも取り上げられたり、新聞、雑誌、Webメディア、SNSなどに波及的に広がっていくケースも多く見受けられます。特にSNSでバズった場合にはテレビ番組以上の効果を生む場合もあります。
その他にも、意外と知られていないかもしれませんが、テレビ番組を観たYouTuberが、自分の動画のネタとして、テレビで紹介された店舗に訪問したり、商品を購入して使用している動画をYouTubeにアップすることで、テレビ番組に取り上げられる以上の効果をあげるときがあります。
テレビ番組に取り上げられた場合、その影響力は、番組放送後、長くても1カ月程度しか続かないことが多いのですが、 YouTubeの場合、その効果は数ヶ月から一年以上にわたって持続する場合があります。特に飲食店の場合はこのケースが多いように感じています。
さて、テレビ番組に取り上げられることは商品やサービスの販売数が伸びるということはもちろんですが、その他にも次のようなメリットもあります。
信用度が向上する
SNS 等のフォロワーが増加する
ブランド力が強くなる
商談がスムーズに進む
契約が取りやすくなる
こう見てくると、「やっぱりテレビって凄い」って思いますよね。
しかし、反対の意見もあるかと思います。
それは「最近は、テレビよりもYouTubeを観るなど、ネットの閲覧に時間をかける人のほうが多いんじゃないの?テレビってまだ効果はあるのか?」というものです。
確かに最近では、インターネット、特にTiktokやYouTubeなどの動画サイトを見る人が増えてきて、テレビを見る人が少なくなり、その効果は落ちてきたと言われています。しかし、テレビを視聴する人の数はインターネットと拮抗していて、インターネットの視聴時間に大きく水をあけられているわけではありません。
さらに言えば、次の二つに当てはまる場合には、未だにインターネットよりもテレビの方が影響力は大きいと言えます。
1.ターゲットとなる顧客層が都市部ではなく地方部に多くいる場合
2.ターゲットとなる顧客層が60代以降の場合
地方に住んでいる人、または60代以降の人はインターネットよりも、テレビ、新聞、雑誌を見る割合が多いと言われているためです。
ぜひ、自社のPRを考える際に「テレビ番組に取り上げられる」という選択肢も視野において欲しいと思います。しかし、このように言うと、「いやいや、うちは中小企業なんだからテレビの取材なんか来ないよ」とおっしゃる社長さんが非常に多くいます。
しかし、それは間違った思い込みだと言えます。中小企業であっても、テレビに出るチャンスは十分にあります。
実際どうでしょう?テレビの情報番組を観ていて、そこで取り上げられているのは大企業ばかりでしょうか?
地方の商店街にある小さなお店だったり、聞いたことのないような会社が取り上げられたりしていることってよくありますよね?テレビ番組は、決して特別なお店、特別な会社だけが出られるというわけではありません 。
では、次から小さい店舗や中小企業もテレビ番組に取材される方法をご紹介していきましょう。この記事を読んだら次の日から早速試してみてくださいね。
テレビ局にアプローチする方法
まず、中小企業の社長さんが思うのは、「一体どうやってテレビ局にアプローチすればいいのか?」ということだと思います。店舗経営者や、中小企業がTV局にアプローチする方法としては次の二つが考えられます。
1.プレスリリースを送る
2.プロモートシート作成し送る
ではまず、プレスリリースからご説明していきますね。
プレスリリースの書き方や送り方の具体的な方法については、このブログ内の他の記事でも取り上げていますのでそちらをお読みください。テレビ局に送るプレスリリースは次の二つを満たしていると取材を受けやすくなると私は考えています。
1.今という時勢を反映しているか
2.商品やサービスにストーリーがあるかどうか
では順番に説明していきますね。
「今」という時勢を反映しているか
今の時代から大きく逸脱しているような内容では、番組としては取り上げにくいというのは誰にでもわかると思います。テレビ局は視聴率をいつも意識して番組の編成に当たっています。「今、人々は何に関心をもっているのか?」このことをプロデューサーは意識しています。
ストーリーが必要
テレビ局に送るプレスリリースの本文に書く文章には、ストーリーが必要です。ストーリーに人は惹かれます。
単純に、便利な商品、画期的な商品というだけではなかなかテレビ番組では取り上げてくれません。ただ単に便利、画期的であるということだけでは「へー凄い!」で終わってしまうんですね。テレビ局が求めるのは、視聴者が番組を観ることで「感動」や「共感」をしてもらうことです。
よく、夫婦二人で切り盛りをしてる街の中華屋さんや、食堂がテーマになった番組が夕方の時間帯に放映されています。
取り上げられているお店自体は特に何の変哲もなく、行列ができるほど美味しい料理を提供するというわけではありません。
ではなぜ番組になっているのか?
それは、夫婦が築き上げてきた歴史、そして、お客さんとの交流、苦労したことなど。
人とお店のストーリーを打ち出し、共感や感動を視聴者に与える内容になっているので思わず見てしまうんですね。
では次にプロモートシートについてご説明しますね。
プロモートシートとは、自社の情報を番組や記事になるように、特定のメディアや記者に向けて記事の切り口を企画提案する資料のことです。
ニュースリリースのように、企業の情報を簡潔にまとめて配信サイトを使い多くのメディアに届けるものとは違います。
テレビに取り上げてもらうことを前提にした場合、簡単に言えば番組の企画書のようなものです。
自社の情報だけではなく、自社が属する業界のトレンド、その周辺情報、競合情報、課題、今後の展望などまで詳しく記載すると、興味を持ってもらえる可能性が高くなります。
プロモートシートを使ってテレビ番組に取り上げられるためには、それなりの戦略を考えてから臨む必要があります。また、プロモートシートについての内容についても、今サクッと文章でご説明をしましたが、実際に作成するとなるとかなりの慣れが必要となります。
テレビ局の担当者がプロモートシートを見て「番組にしてみたい」と思うような内容に仕上げるのは結構ハードルが高いと言えます。よって、プロモートシートを使ってテレビ局にアプローチする場合には、専門のPR会社に依頼するほうが確率は高くなるでしょう。
また、一度PR会社に依頼し、その工程や書き方、コツなどを覚えてしまえば、次回からは自社内だけでも処理することが可能になるかもしれません。
以上、テレビに取り上げられる方法について、簡単ではありますがご説明をしてきました。
テレビ番組に取り上げられるのに金は必要ありません。
もしうまくいって取材されれば、何千万円もの広告費を投下したのと同じような効果があるわけですから、「当たって砕けろ」的な感じで挑戦してみてもいいのではないかと思います。