企業の知名度をアップさせる方法

企業の知名度をアップさせる方法

このページでは企業の知名度をアップさせる方法について書いていきます。

さて、私はPR会社で営業マンとして働いていました。私がPR会社で働いていた時、営業先でよく言われた言葉が「うちのように知名度のない会社がプレスリリースを送ったりしても意味あるんですかね?うちの会社なんて誰も知りませんよ」と言われることが多くありました。

また、営業先の担当者の方に「プレスリリースのネタが無いんです」とも言われました。この言葉に対し、「ネタを作る方法があります。例えば・・・」と提案するとやはり「うちのような無名の会社がこんなネタでプレスリリースを送っても取り上げてくれるんでしょうか?」と言われることもよくありましたね。

会社の知名度というものを皆さんけっこう気にしてらっしゃるんですねぇー。

確かに知名度が高い会社の方がプレスリリースを送る際に有利になるのは確かかもしれません。

しかし、知名度がないからといって、プレスリリースの効果が出ないということはないんです。ネタの仕込み方次第というか、そういったところも重要なんですけどね。

とは言っても会社の知名度を上げたいという気持ちは良くわかります。

そこで、このページでは、会社の知名度をアップさせる方法をいくつかご紹介したいと思います。

その前に断っておきたいのですが、知名度と似た言葉に認知度という言葉があります。これら二つは全く内容が違うので、先にこれについて整理をしておきましょう。

知名度と認知度。似たような言葉ですが、マーケティングの専門用語としては、はっきりと区別する必要がある2つの言葉です。

「知名度」とは、その企業・ブランド・商品・人名などの「名前」が知られている度合いですね。一方、「認知度」とは、名前だけではなくて、それがどういうものであるのかを知っている度合になります。

例えばテレビドラマの脇役でよく見かける俳優さんの名前を知っている人が多ければ知名度は高いと言えるが、その人が実は歌舞伎俳優だというのは知らない人が多かったら認知度は低いと言えます。

商品・サービスの販売のことを考えると、知名度も認知度も高いのが理想といえます。しかし、現在その両方がないのであれば、まずは、知名度を高めることから始めていくことになります。

では、知名度を高める方法をご紹介しますね。

名刺交換

一見地味な行為に聞こえるかもしれませんが基本です。 クラウド名刺管理サービスSansanのテレビCMご存知ですよね?

俳優の松重豊さんが出演していて「それさぁ、早く言ってよ〜」のセリフが印象的なCMです。多くの費用をかけて、名刺管理ソフトのテレビCMを作成することでも、名刺というものがいかに企業活動で重要であるかというのがわかりますよね。

ノベルティ作成・配布

ノベルティとは、主に企業や商品・サービスの知名度向上を図る目的で、無償で配られるアイテムのことで、試供品とは違います。

代表的なものには、ボールペン、卓上カレンダー、ショッピングバッグなどに、企業のロゴやサービス名が印字されたものなどがあります。

このような文章を書いている私の机の上には、とある企業の名前が入ったボールペンが転がっています。また、卓上にあるカレンダーにも、某企業さんのネームが入っています。

ノベルティーと聞くと思い出すのが、自分が小さい頃、おじいちゃんの家の壁に大きなカレンダーがかけてあり、そのカレンダーの下には、お米屋さんの店名とと連絡先の電話番号が書いてあったのを思い出します。あれも立派なノベルティと言えますよね。

オウンドメディアの作成

オウンドメディアをご存知でしょうか?

オウンドメディア(Owned Media)とは「自社が運営するメディア」のことです。

と言われてもイメージがつきにくいかもしれませんのでひとつご紹介したいと思います。

https://www.meiji.co.jp/meiji-shokuiku/

このオウンドメディアは株式会社明治が運営するものです。 同社はいろいろな食品を販売している会社ですが、それとシナジー効果を発揮するように、このオウンドメディアでは、食に関する様々な情報を発信しています。

いかがですか?

イメージが湧いたでしょうか?

オウンドメディアの運営がうまくいくと、数十万以上のアクセス数を稼ぐこともできるようになりますので知名度アップには効果的です。 ペイドメディア(広告などを出稿する他社のサイト)、アーンドメディア(Twitter、Facebook、Instagramなど自社からの情報を発信できるソーシャルメディア)と組み合わせて情報発信を行うことで幅広いユーザー層にリーチすることができます。

SNSの運営

Twitter、Facebook、Instagram、YouTubeなどのSNSを運営します。特に若年層は新聞・テレビなどを観なくなっていますから、こういった層にリーチして知名度を上げたいのであればSNSをやらないという選択肢はありません。ただ SNS は自己流で始めてもなかなかうまくうまくいきません。初めからしっかりとコンサルタントを入れてやっていく方が近道と言えます。

特にしっかりと取り組みたいのは YouTube チャンネルの構築です。自社のターゲットとなるような人が興味を持つ動画を継続的にアップしていくことでターゲットに対して自社の知名度を上げることが可能となります。

看板広告(設置型)

看板広告と聞くとなんとなくレトロな感じがして、「本当に効果があるのか?」と感じるかもしれません。

しかし、これがかなりの効果を発揮するんです。

TBS系の番組で「がっちりマンデー」というテレビ番組があります。2022年12月18日に放送された番組が、「昔ながらの昭和メソッドが儲かる」というタイトルだったんですね。

番組の内容は昭和時代の販促ツールを使い収益を上げている企業などの特集でした。そこで紹介されていたのが「きぬた歯科医院」。

関東に住んでいる人は「きぬた歯科医院」の看板広告を見たことがある人が多いのではないかと思います。とにかく色んなところで目に入ります。そしてなぜか記憶に残るんですよね。画像を貼っておきますね。

いかがですか?

「あー知ってる」と思ったのではないでしょうか?

この歯科医院は関東一円に看板を設置していて、来院する患者さんの100%がこの看板を観てくるそうですよ。この看板広告のおかげで同医院は年商17億円とのことです。一般的な歯科医院の平均年商が4500万ぐらいということですから、看板広告の威力がわかりますね。

きぬた歯科医院の看板を見ていると、昔、商店やバス停によくあった「ボンカレー」や「オロナミンC 」の看板広告を思い出します。

あのレトロ感となんとなく似てますよね。あの看板は間違いなく、オロナミンCやボンカレーの知名度をアップさせたと自分は思っています。

大昔からある手法ですが侮ることができない手法です。

交通広告

前述した看板広告と似ていますが交通広告は動的です。代表的なものは電車の車内広告、バスやタクシーの社内外にある広告ですね。交通広告の特徴は固定型の看板広告と違い、動画や映像を使用できるということです。

特にタクシーの場合、自分が座っている目の前で動画が流れますから、ついつい見てしまいますよね。タクシーを利用する人は、ビジネスパーソンの方が多いので、そういった方をターゲットにした動画広告を流すことは、企業の知名度に大きく貢献するのではないかと思います。

インターネット広告

一口にインターネット広告と言ってもその種類はたくさんありますので代表的なものを3つご紹介しますね。

リスティング広告

リスティング広告とは、ユーザーが検索ボックスに入力したキーワードに合わせて表示される広告のことです。検索結果の上や下に表示されるため「検索連動型広告」とも呼ばれます。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告とは、ホームページの広告枠に表示される画像広告、動画広告、テキスト広告のことです。この広告はホームページのコンテンツに応じて表示されるため、コンテンツ連動型広告とも呼ばれます。

SNS広告

SNS広告とは、LINE、Twitter、Facebook、Instagram、TikTokなどに表示される広告のことです。SNS広告はユーザーがSNSに登録したときの情報や、その後の利用傾向などを基にした細やかなターゲティング設定が可能なので、ターゲットにリーチできる確率が他のインターネット広告よりも高いと言えるかもしれません。

ニュースリリース

ニュースリリースを配信することにより、インターネットメディア、及びオフラインのメディアに取り上げられることを狙います。特にインターネットメディアに取り上げられるとその内容次第ではツイッターなどの SNS で広く拡散されることもあり、思った以上の成果を出すこともあります。

協賛・スポンサー

様々なイベントや公演会のスポンサーとなることで、企業の名前を露出することができます。地道な活動と思われるかもしれませんが、自社がターゲットとする顧客層が多く集まるような大規模なイベントに協賛すればターゲット層に一気に自社の名前をリーチさせることが可能となります。

4マス広告

「4マス広告」とは、「テレビ」「ラジオ」「新聞」「雑誌」に掲載する広告のことです。しかし近年、このマス広告に広告費を投下する企業は減り続けています。

それに逆行して、インターネット関係広告への投資は年々増え続け、2019年にはインターネットに投下する広告費はマス広告費を超えています。2021年に株式会社電通が発表した「2021年 日本の広告費」によれば、すでにインターネット広告がマスコミ四媒体広告費を上回っているそうです。

これは致し方ないことかもしれませんね。インターネット関連広告はマス広告に比べて費用が安価な場合が多く、費用対効果をほぼ正確に割り出すことができるため、企業の広告担当としては利用しやすいという側面があります。

以上、企業の知名度をアップさせる方法についてご紹介してきました。この中にはすぐに取り組めるものもたくさんあります。最初から完璧を目指すのではなく、まず、出来るところから始めてみましょうそして徐々にブラッシュアップしていけばいいと思います。

長文お読みいただいてありがとうございました。