Webメディア(ニュースサイト・YouTube)に取り上げられる方法

Webメディア(ニュースサイト・YouTube)に取り上げられる方法

この記事では、企業が Web メディアに取り上げられる方法について解説していきます。

まず本題に入る前に Web メディアとは何なのか?ということについてその定義をはっきりしておきましょう。

Webメディアとは、Webを使った情報発信の媒体の事ですね。

ニュースサイト、企業のオウンドメディア、Youtube動画、Twitter、インスタグラム、TikTok、個人が運営するブログなどが該当します。

この記事では、Webメディアの中でも、「ニュースサイト」、「Youtube」に絞って書いています。

新聞・雑誌の現状

まず本題に入る前に新聞・雑誌の現状について少しだけご紹介しておきますね。

今から10年ぐらい前であれば、大手の新聞や雑誌に取り上げられることを望む企業の経営者や担当者の方が多かったです。しかし、ご存知のように近年、新聞および雑誌の購読者数はかなり右肩下がりになっています。

東洋経済ONLINEに次のような記事が掲載されていました。

以下、https://toyokeizai.net/articles/-/500413

より一部引用です。

※引用ここから
2021年末に公表された日本新聞協会の最新データで、一般紙の総発行部数が3000万部割れ寸前まで落ち込んだことが明らかになった。日本の新聞は高度経済成長期の1966年に3000万部台に乗り、その後は1990年代末の5000万部超まで拡大した。しかし、その後は下降を続け、部数減が止まる気配はまったくない。このまま進めば、本年中に一般紙は3000万部台を割り込むことが確実。高度経済成長以前の水準にまで落ち込むのも時間の問題になってきた。
※ここまで引用

なんとも凄い減り具合ですね。

そういえば、昔は、電車に乗っていると、新聞をきれいに三つ折りにして揺れる電車の中で器用に読んでいる人がたくさんいましたが、今ではそういった方を見かけることはほとんどなくなりました。今は、ほとんどの人がスマートフォンを見ていますよね。 また、私も新聞は取っていないです。

そして、雑誌の方はどうかと言えば、こちらは新聞以上にひどい状況のようですよ。

2021年の「出版物販売額の実態」(PDF版・日販)を読むと「雑誌(紙)」の販売額は、2006年比で58.6%減とのこと。これはシャレにならないですよね。

私自身も雑誌は買わなくなりましたね~。

でも、電車の中の雑誌の広告を見ていると、どうしても読みたい記事というものが時々あります。だけど、「その記事を読むためだけに雑誌を買うのもなぁ~っ」て感じるんですよね。

そこで利用しているのが、ドコモが提供する「dマガジン」というサービス。このサービス、月額440円で1000種類もの雑誌が読み放題なんですよね。私的には、このサービスは本当に重宝しています。しかし、こういったサービスが出てきたのも、雑誌の衰退に間接的にはつながっているんでしょうね。

新聞や雑誌の読者が減っている一番の理由は、「わざわざお金を出して新聞・雑誌を購入しなくてもインターネットで情報を読めばいいじゃない」という気持ちがあるからでしょう。

実際、私もそうですし。

また、インターネット上の情報はリアルタイムで発信されることもありますので、新聞・雑誌はスピード感に欠けるという思いもあるのでしょうね。

新聞・雑誌は衰退していっていますが、新聞・雑誌に取り上げられるメリットというものもまだありますよ。

それは、掲載されている情報の信頼性・信憑性です。
インターネット上にあるメディアに掲載されている情報は、「真実」か「嘘か」というのが分かりにくいというデメリットがあります。

トランプ前大統領が当選したときの選挙戦では「フェークニュース」という言葉が話題に上りましたね。

しかし、大手の新聞社や雑誌社であれば、ちゃんと裏取りをして記事を書いていますので、ある程度信用することができます。なので、発行部数はかなり減ってきているとはいえ、これらの媒体に掲載されるメリットは未だに健在といえます。

なぜ Web メディアに取り上げられると良いのか?

では、次にWebメディアに取り上げられるメリットについて書きますね。

拡散性がある

Webメディアに取り上げられると、TwitterやFaceBookなどで拡散されることがよくあります。また、その内容に意外性やユニークさがあれば「バズる」こともあります。

インターネット上に残り続ける

Webメディアに掲載された情報は、多くの場合、そのサイトが閉じてしまわない限りネット上に残ります。新聞・雑誌であれば、その効果は発刊されてから数日間からよくて数週間ということろではないでしょうか。

Web メディアに取り上げられる方法

では、具体的にどのようにすれば Web メディアに取り上げられるのでしょうか ?

まずはニュースサイトについて解説をしていきますね。

プレスリリース配信サービスを利用する

一口に、ニュースサイトといっても、その数は膨大な数に上ります。そのひとつひとつを攻略していたのでは、時間がいくらあっても足りませんので、プレスリリース配信サービスを利用するのが、一番手っ取り早い方法だと言えます。このサービスを提供している会社はたくさんありますので Google などの検索エンジンで「プレスリリース配信サービス」と検索してみてください。

また、当然ではありますが、配信サービスを使い送信するプレスリリース自体が平凡でつまらないものであれば、どこかのニュースサイトに掲載されたとしても、ほとんど反響はありません。その点には注意が必要になります。

また、よく受ける質問に「yahoo!ニュースに掲載されるにはどうしたらいいか?」というものがあります。

yahoo!ニュースに掲載されているニュースは、yahoo!と提携しているニュースサイトから記事の提供を受けています。よって、そのニュースサイトに載ることで yahoo!ニュースにも掲載される可能性はあります。

では、次にいきましょう。

オウンドメディアを充実させる

オウンドメディア(Owned Media)とは「自社で保有するメディア」の総称のことです。なので、自社が保有するブログや、YouTube チャンネルもオウンドメディアということが言えます。

しかし、一般的にオウンドメディアというと、ホームページやブログ形式のWebサイトのことを指すことがほとんどです。なぜオウンドメディアの運営が、ニュースサイトに掲載されるきっかけとなるのかというと、一口にニュースサイトと言っても、その種類は大きく分けて2つあります。1つ目は自社取材やリリースを基に独自の記事を掲載するニュースサイト、2つ目は自社では記事を書くことはなく、他のメディアやWebサイトの記事を転載するサイトです。

一つ目のニュースサイトは常に記事のネタを探しています。探す方法は主に検索や他のニュースサイト等からの情報になります。検索でネタを探すとき、あなたの会社のオウンドメディアが検索結果に出てきたとき、「面白い、取材してみたい」と感じてもらえることが重要になるのです。

オウンドメディアを運営するにあたって注意すべき点は、ただ情報を羅列して発信すればいいというものではありません。その情報の書き方、出し方にエッジが立っていないとなかなか取材の依頼はきません。

ライバルが運営しているオウンドメディアとは内容の違った差別化を図る必要があります。そのためにはオウンドメディアを立ち上げるときに充分にリサーチを行っていく必要があります。また、既に立ち上げているのであれば、今からでもライバルのオウンドメディアとの差別化を図ることを検討すべきです。

YouTubeに取り上げられる方法

さて、次はYouTubeに取り上げられる方法です。

とは言っても、YouTubeは動画投稿者の動画やチャンネルで成り立つ動画ポータルサイトですので、ニュースサイトに取り上げてもらう方法とはその手法が大きく変わります。

YouTubeに投稿されている動画の中には「案件動画」と呼ばれるものが多くあります。これはチャンネル登録者が多い投稿者や、有力な投稿者と契約をしているプロダクションにギャラや手数料を支払い動画を作成してもらうものです。

例えば、あなたの会社が調味料を製造販売しているとします。このとき、チャンネルが主にレシピ動画で構成されていて、チャンネル登録者も多い人気のユーチューバーにその調味料をメインで使うレシピ動画を作成してもらうことで、商品の販売数を伸ばすことができます。

あくまで、個人の感想ですが飲食店の案件動画は効果が大きいように感じます。テレビの食べ歩き番組に取り上げられても、その効果は数日から数週間しか継続しません。しかし、YouTubeの場合はその効果は永続的とまではいきませんが、かなり長く継続します。

YouTube動画で紹介されたことで平凡な普通の飲食店が一日で繁盛店になるということは珍しいことではありません。私が知っている横浜の飲食店は、YouTube動画で紹介されて以降連日行列が絶えない超繁盛店へと変わり、未だに行列が絶えない有名店になっています。

なぜ、こうなるかと言えば、ユーチューバーは常に次の動画のネタを探しています。案件動画を見た他のユーチューバーが取材の申し込みをして、その動画がアップされる。また、別のユーチューバーがその動画を見て取材を申し込み動画をアップという連鎖が継続していくということが大きな理由です。また、YouTubeは検索エンジンでもありますから、自分の興味のある食事の動画を検索で探します。ここからの流入者が動画を観てお店に来店するという効果もあるわけです。

以上、Webメディアに取り上げられる方法でした。

Webメディアに取り上げられるのは想像しているよりも簡単ですので、是非、チャレンジしてみてくださいね。